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緊急時における安定ヨウ素の摂取について

日本人の成人体内には約20ミリグラムのヨウ素(ヨード)があり、その3分の1が甲状腺に存在している。これは甲状腺ホルモンを造るための必須元素である。ヨウ素は海藻類に多く含まれ、日本人の場合不足の心配はないが、摂りすぎはよくない。事故時には、安定ヨウ素(非放射性)を服用することで、放射性ヨウ素が甲状腺にとりこまれるのを防止できる。早いほど効果的だ。

放射性ヨウ素が、呼吸や汚染食品を通して体内に入った場合、24時間に甲状腺に濃縮されるので、そうなる前に、甲状腺を安定ヨウ素で満たしてしまう。安定ヨウ素剤としては、ヨウ化カリウム錠を大人で1日130ミリグラム(ヨウ素として100ミリグラム)、妊婦、子供も同量の服用でよい。1歳児以下の乳児は1日半錠とする。総量は1グラム、ただし、10日以上の服用にはならないようにすべきである。この範囲では副作用は無視できると考えられている。

しかし、ヨウ素剤は、普通の家庭にはない。また、今のところ、わが国の原子力防災体制では、公衆用にヨウ素は用意されていない。そこで、ヨウ素を多く含むコンブを食べることを勧める。コンブ10グラムにつき、約10ミリグラムの安定ヨードが含まれている。したがって1日に100グラムを目安に食べればよい。食べ方としては、出し汁を作り、それを飲むこと。油はヨウ素の摂取を促進するので、出し汁をとったあとのコンブはきざんで油炒めして食べる。

コンブが自宅にない場合、うがい薬のルゴール、ヨードチンキなどを薄めて飲んでもよい。これはヨウ素をアルコールに溶かした液である。市販品には、その濃度が記されているので、空きのペットボトルに移し、アルコールを薄めるためにも飲みやすいくらいに水を加えた希釈液を用意する。
(『世界の放射線被爆地調査』高田純著 講談社ブルーバックスより引用)

#ただし甲状腺の機能が低下している人への投与は危険

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